おすすめ商業BL①エスケープジャーニー
皆さんは、商業BLを読みますか?
アンソロジー派ですか?
最近はアニメやドラマCDなど、メディア化される商業BLが多くありますよね。
今回は、全国書店員が選んだおすすめコミック2016」のスピンオフ企画として行われた、
「全国書店員が選んだおすすめBLコミック2016」
第2位のエスケープジャーニーの感想を載せてみます。
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全3巻(完結)
おげれつたなか先生のエスケープジャーニーです。
話の導入としては、
高校時代に一時期お付き合いしていたが、喧嘩別れしてしまい気まずくなったカップル。
その二人が、大学で再会を果たし友人として交流を始めるけれど、友人という関係だけでは足りなくて、、、
パリピな受けと、イケメンだけどちょっとコミュ障な攻めのカップルです。
この漫画のなにが良いかって、
カップルの心理描写は勿論のこと、カップルの周りの反応まで細かく描かれているところ!
攻めに思いを寄せる女の子の登場によって、家族のカタチについて考えたり、
「二人だけで生きていく、自分達が幸せなら、」
そう思って突き進んで、周りにも認めてほしいと、お互いの親に交際宣言したり、
永く二人でいるためには、色んな壁があるよねぇーって、思い知らされる作品です。
エロ描写もとっても素敵だけど、心の動きに焦点を当てて読んでほしい。
本当にさすが、おげれつたなか先生!!
って思います。
かく言う私も、バイセクシャルの自覚があるので、一時期から異性と付き合う前にも、バイセクシャルであることを伝えるようにしてるんです。
そしたら、見事に恋に発展しませんね笑。
「おっ、これ告白されるやつ?」
って雰囲気になったところで、バイセクシャルだと伝えると、
そういうのも良いと思う、頑張ってね
なんて、壁を作られることも何回かありますねー。
理解されないってわかるけど、バイも、ホモも、レズも、たまたま好きになった人が同性だった、同性しか好きになれないってだけなのにね。
でも、この漫画を読んで、
周囲に理解を求めるためにカミングアウトするのは良いけど、
秘密がなくなって自分が楽になるだけで、相手の負担になるだけかもしれない
ってことは、頭にいれておかなきゃって改めて思いました。
同性愛の受けとりかたって色々ですけど、
結果的にエスケープジャーニーのカップルがある程度周囲に理解されて、末永くしあわせになってくれることを願っています!